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韓国・月城原発 ― 383万Bq/Lの高濃度トリチウムが漏出!― 外部拡散・周辺環境への影響は?

韓国・月城原発 ― 383万Bq/Lの高濃度トリチウムが漏出!― 外部拡散・周辺環境への影響は?

■ニュースの概要■  2022年5月5日、韓国・ハンギョレ新聞が伝えたところによると、韓国・慶尚北道・慶州(キョンジュ)で稼動中の月城原発で、1リットル当たり383万ベクレルに達する高濃度のトリチウムが漏れ出していたことが分かった。月城原発では施設内の設備から20年以上にわたり、高濃度の放射性物質を垂れ流し続けてきたという問題が指摘されている。2019年、韓国の月城原発三重水素民間調査団らは1次調査を行い、1・2号機の地下水管測定で1リットル当り2万8000ベクレルのトリチウムが流出していたという事実を突き止めた。さらに今年5月4日に発表された最新の2次調査結果によると、廃液貯蔵タンク周辺の擁壁排水施設で、5番排水孔で383万ベクレル、10番排水孔で106万ベクレルと、極めて高濃度のトリチウムが検出されていたことが判明した。また月城1号機タービンギャラリーにおけるガンマ核種の漏洩、観測井戸における地下水のトリチウムによる汚染、貯蔵タンクの西側垂直外壁の一部が膨らんだように変形していることなども確認した。こうしたことから民間調査団は、廃液貯蔵タンクの内壁をコーティングする樹脂に亀裂があり、さらにコンクリートの密閉性にも問題があり、そこから放射性物質が漏れ出したものと推定した。今後、民間調査団は、原発敷地外へのトリチウム流出状況を確認するため、ボーリング孔を開け、地下水の流路を把握し、放射性物質の拡散状況を評価する予定だ。地元慶州市と蔚山市の市民団体は、月城原発は長年にわたり、トリチウムを含む高濃度の放射性物質を漏洩し続けながら、施設の破損の修理もせず放置し、稼動を続けているとして、強く反発している。
引用・参考:https://www.hani.co.kr/arti/society/environment/1041658.html
https://view.asiae.co.kr/article/2020121515502325066

■ニュースを深堀り■  さて今回のニュースによって、月城原発の施設内の地下水で、383万ベクレルに達する高濃度の放射能汚染状況が確認された。ここで焦点となるのは、月城原発の敷地外への汚染の拡散状況であろう。これまで、国内の原発を運営・管理する韓国水力原子力は、「敷地外への流出は確認されていない」という公式的な立場を維持してきた。そして今回も「外部への有意な流出は確認されなかった」との見解を示した。だが、月城原発三重水素民間調査団による今回の2次調査において、周辺環境中のトリチウム濃度も調査され発表されている。これによると、月城原発敷地内の1・2号機付近では1リットル当たり42~486ベクレル、近辺を流れるナサン川では16.9~19.9ベクレル、海岸付近では7.2~369ベクレルのトリチウムが検出された。日本の福島原発を例にとると、事故前の施設からのトリチウム放出濃度は1リットル当たり0~1ベクレル程度、周辺海域での濃度は0~22ベクレルと概ね低い値だ。すなわち、韓国の周辺海域では、日本の数十倍のトリチウムが検出されているのだ。韓国の原発から意図的あるいは過失により、高濃度のトリチウムが放出されていることは間違いないようだ。韓国水力原子力の外部への流出はないとする説明は到底信用することはできないだろう。

今回のテーマは「韓国・月城原発から、383万ベクレルの高濃度トリチウムが漏出! 外部拡散・周辺環境への影響は?」でした。さて、韓国国内の原発を運営・管理する韓国水力原子力は、地下水が高濃度のトリチウムで汚染された原因は、大気中に放出された大量のトリチウムによるものであると驚くべき釈明をしており、廃液貯蔵タンクからの漏洩を否定しました。しかし、地下水を高濃度に汚染するほどの大量のトリチウムが、大気中に放出されていたとすれば、排気設備や、放射能の拡散防止・管理システムに大きな欠陥があることになり、非常に大きな問題となります。一方、韓国水力原子力は、廃液貯蔵タンクの亀裂が確認された後、一部を補修したとし、来年3月までにさらにエポキシ樹脂の補填を行って、漏洩を防止する予定だとしています。このように矛盾する説明、破損の確認された設備での稼動継続など、韓国の原発運営・管理は極めて杜撰と言わざるを得ないようです。そもそも韓国・月城原発のトリチウム排出量は1999年以後の20年間で6000兆ベクレル以上に達し、これは日本・福島原発からのトリチウム放出予定量の6倍にも達しています。すなわち、日本海および周辺海域を汚しているのは韓国なのです。韓国はIAEAの許可を受けた日本の処理水海洋放出を批判し反対する姿勢を見せていますが、その資格は全くないように思われます。以上、甘井香織がナビゲートいたしました。みなさんは、どう感じられましたか?
引用・参考:https://www.dongascience.com/news.php?idx=54033
https://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/osensuitaisaku/committtee/takakusyu/pdf/007_09_00.pdf 
http://www.hani.co.kr/arti/society/environment/975692.html
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/191112/mca1911122121022-n1.htm

■使用楽曲提供:
「甘茶の音楽工房」様 https://amachamusic.chagasi.com/
「ミュージックノート」様 http://www.music-note.jp/bgm/

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